Translate

2017年4月23日日曜日

新宿御苑の森~代々木公園、レフェクトワール


本日の予定は、太田美術館の「浮世絵動物園」を見に行き、すぐ近くの代々木公園を散策して、できれば帰りにお茶をする、というものだった。

しかし、19日に訪れた新宿御苑から帰り、ブログ編集のためにホームページを見たところ、大事な季節の花を見逃したことに気づいた。
「ハンカチノキ」と「ケンロクエンキクザクラ(兼六園菊桜)」である。
ハンカチノキは前から気になっていたが、まさか新宿御苑にも咲いていると知らなかった。行く前の下調べ不足であった。
兼六園菊桜は、画像を見て俄然見たくなったサトザクラ。

そこで、原宿に行く前に、ちょこっと新宿御苑に立ち寄ることにした。

つい4日前に来たばかりだが、花の開花情況、葉っぱの大きさ、緑の濃さなどは、当然ながら変化している。

入り口手前のハナミズキも満開になった。

新緑の葉は少し大きくなり、緑色もやや濃くなっている。

またも素晴らしい天気に恵まれ、青空に映える木々の眩しさに、くらくら、わくわくしてくる。

ともかくも、予定としては小一時間以内で、目的の木に辿りつくには、のんびりとはしていられない。

まずは、ハンカチノキ。
新宿門から入って一番右端の道を、母と子の森に向かって進む。
初めて足を踏み入れるコースだが、ここにもカンザンがあり、程なくハンカチノキは見つかった。
3本並んでいると書かれていたが、1本の大きな木だけが目立っていた。

初めて見るハンカチノキ。
白い花(葉)が風にひらひらと揺れ、本当にハンカチがたくさん枝に付いているよう。


可愛らしくて、見ていて飽きない。

やっぱり、立ち寄ってみてよかったと、満足感が湧いてくる。

その先を行くと、巨大な樹がお出迎え。
ここからは、森のお花畑の風景が広がっていく。

オオアマナ
この森は、樹齢100年以上の北米原産のラクウショウが植樹されている。
巨樹の周りに、タケノコのような形をして突き出しているのは、ラクウショウの根。
「気根」といい、地上に出て、酸素を取り入れる働きをしているらしい。
まるで、小動物たちがお花畑に集まり、ピンと背を伸ばして、辺りの様子を伺っているよう。

思わぬ幻想的な美しい風景に出会うことができて、またまた新宿御苑の魅力に眼を開かされた。
とても副都心新宿の一角だとは思えないほど、豊かな自然が息づいていて、直ぐ近くに高層ビルが林立しているのが、不思議に感じられる。

ふと見上げると、ここにもサトザクラが咲いている。
フゲンゾウ(普賢象)だった。ちょうど今が盛りの美しさ。
木漏れ日の中を歩いていくと、さらに美しい森の風景が続く。


その先は鬱蒼としてきて、深い森に迷い込んだような、やはり、これまで知っていた新宿御苑とは、まるで異なる場所にいるような気がしてくる。



ラショウモンカズラ

急に明るい池の畔の景観が開けてきた。





まだ、こんなに綺麗に咲いている、大きなイチヨウ(一葉)の樹。


風に揺れるヤナギも美しい。

池の近くのツツジも、だいぶ見ごろを迎えている。



 ここにも、オオアマナが咲いている。

更に行くと、フジ棚が見えてきた。

美しい水辺の風景。



ここが、何度も来たことのある日本庭園だと気づくまでに、少々時間を要した。

反対側からこのエリアに入ったのが初めてだからであるが、このカンザンと茶屋を見て、ようやく、自分がどこを歩いているのかを理解した。

茶屋近くのツツジ。
 蝶を撮ろうとしたのだが、花の蜜を吸うのに忙しなく羽を動かしているので、上手くキャッチできず。

ここまででも、時間もだいぶ押してきてしまった。
兼六園菊桜のあるエリアの、だいたいの見当はついているものの、入り組んだ道と、サトザクラのピンク色ががあまりに多く、すぐには見つからない可能性もある。

とは言っても、あちこちの景観を楽しみたいので、寄り道しながら、探すことにする。
 今日は日曜日。
皆、思い思いにゴロリとしていて、長閑だ。
フゲンゾウ(普賢象)
今は、フゲンゾウとカンザンが最盛期のよう。



 イチヨウの散り桜とカンザンのコラボが美しい。
 背後には、ハナミズキと青空。
左側には、中の池とツツジ。


対岸にある、盛りを迎えつつあるツツジ山も気になるところ。

しかし、時間もないので、望遠で眺めるだけ。

兼六園菊桜が、枝垂れ桜のエリアの近くにあるということは分かっている。
そこで、下の池の畔へと向かう。

コデマリも満開間近。

やっと見つかったと思ってみたら、フクロクジュだった。

また少し戻って、一本の葉の多いピンク色のサトザクラを、ファインダー越しに見て、ピンと来た。
ネームプレートで確認すると、まさにこれが兼六園菊桜だった。
金平糖のような、綿菓子のような、ベビーピンク色の、ふっくらとした咲き具合が、何とも愛らしい。
樹も大きめで、枝もよく広がっている。
ライムグリーンの葉も花を惹きたてる。


やっと見つけた兼六園菊桜。立ち去るのが惜しい。

ここはイギリス庭園の端にあるカンザンが沢山みられるエリア。
先日も来たばかりの場所だった。


新宿門に向かうところで、またもドーム型のフクロクジュを見ることができた。
だいぶ咲き乱れて、色も変化してきている。



ウコンも黄色みが抜け、ピンク色がかった別もののサクラに変わっていた。

目的を果たし、新たな発見もあって、大満足の新宿打御苑行だった。
その分、30分オーバーしたので、この後の計画をどうしようかと迷う。

新宿三丁目から明治神宮前へは5分で着いてしまうが、太田美術館に4時20分頃入館し、5時半の開館時間ぎりぎりまで、浮世絵を鑑賞するとして、代々木公園ではゆっくりはできない。それに、一休みする時間もない。
それ以上に、とっても楽しみにしている「浮世絵動物園」は、ゆとりをもって観たい。

ということで、前期終了まであと3日となるが、今日のところは、パスして代々木公園にそのまま向かうことにした。
 新緑とハナミズキの公園らしい風景が広がる。



こんなところに、ウワズミザクラが咲いている。
昨年、高尾の多摩森林科学園で初めて知ったが、代々木公園でも見られるとは嬉しい。

フラワーランドに向かうが、今はそれほど見ごろの花はなかった。
アヤメは枯れているのと蕾とで、あまりキレイに咲き揃っていなかった。
ネモフィラも少々。
いつか常陸の群落を見に行きたい。
牡丹咲く季節にもなった。
そろそろモッコウバラが咲き乱れる季節でもある。

バラ園近くの花壇。



ここも、まったり寝ころぶのに、ちょうどいい憩いの場である。

今日は、十二分に晩春の風景を堪能することができた。
その充実感に浸りながら、代々木公園を後にする。


帰りは、レフェクトワールに寄って、一息つく。
季節のフルーツサンドとカプチーノをいただき、疲れた体も蘇る。やっぱり、ここのパンは美味しい!

締めも充実して、今日は本当にいい一日だった。





0 件のコメント:

コメントを投稿