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2017年4月19日水曜日

新宿御苑の八重桜~ボウルズカフェ

 

ソメイヨシノの終わりと重なるように、種々のサトザクラが咲き始める。
ここ数日、夏日の気温となり、4月下旬頃に満開となるカンザンまで、一気に花を開かせているようだ。
そうなると、サトザクラ(八重桜)で最も有名な、新宿御苑へ行ってみたくなる。

数年前にも行ったので、どこに何のサトザクラが咲くのか、おおよその見当はついているつもり。
今回は、一通り見たら、ゆっくりとシートに寝そべって本でも読もうと、支度をして出かけた。

今日も25度を越える暑さ。晴れて風が強い分、空は真っ青だ。
新宿御苑に着くと、もう入苑の手前から、青い空には映える新緑の輝きに目を奪われた。

ゴールデンウイークの頃、満開となるハナミズキが、もう開花している。


新宿御苑の中に入ると、背の高い木々の新緑と青空とのコントラストが、いきなり目の前に広がって、迫ってくる。
カンザンもお出迎え。

カエデの新緑もだいぶ進んで、たくさんつけた花の、赤い色に染まっている。

着いたのが3時頃で、4時半には閉苑となるので、1時間くらい写真を撮って回って、残りの時間でまったりする予定。
それほど時間の余裕もなく、早足でサトザクラ群を目指して、歩き回る。
苑内のカンザンは、ほぼ満開。
その少し前の時期に咲くイチヨウは、かなり散り始めている。
近くで見ると、ボリュームもあって、まだまだ見ごろ。

苑内ではカンザンと、このイチヨウがたくさん植樹されており、お花見の中心になっている。



ウコンが随所で見られるのも、新宿御苑の魅力の一つ。

 終わりかけになると、黄色いウコンの花びらが赤みを帯びてくる。
広場の奥には、明治29(1896)年に、天皇や皇族の休憩所として建てられた、旧洋館御休所(重要文化財)がある。
窓に映るカンザン。


奥に進んでいくと、更にさまざまなサトザクラの風景が展開していく。



この「江戸」という、初めて見るサトザクラは、ひときわ目を惹く可愛らしさだった。

まるで薔薇の花のよう。桜がバラ科である所以を改めて確認する思い。


いよいよカンザンの群落。
巨大な枝が垂れてきて、間近に花と接することができる。
赤ちゃんや小さな子供たちの昂奮と歓喜の声が響いていた。



私も同じく、カンザンに囲まれて、歓喜の昂奮が抑えられない。


ともかく、どこを見てもサクラの渦で、寝転んだり、写真を撮ったり、国籍を問わず皆サトザクラの季節を楽しんでいる様子。

そして、前回来たときと同じく、ドーム型の大きなフクロクジュの木へと向かう。
 ツツジも勢いよく咲き始めている。

フクロクジュ


 大きいだけではなく、うっとりするくらい美しい八重桜だ。

まだまだ、この先にもサクラの風景は尽きない。
再び、カンザンとウコン。






すっかり散ってしまったソメイヨシノもサトザクラの風景を惹き立てる。
池畔の風景。


葉桜となった、枝垂れ桜のエリアの、燃えるような新緑。

次はツツジ山の方へと向かう。
ツツジもかなり開花が進んでいる。



このツツジ山の裏手にも、サトザクラがまとまって植樹されている。
閉苑時間も迫ってきており、ちょこっとだけ行ってみる。

もうあと15分で退苑しなければならないのに、池の対岸のまだ回っていないエリアの、ハナミズキや大きなカンザンが気になる。
中の池の散り桜


ぐるりと遠回りして、「中の池」の畔に沿って、帰りの新宿門を目指して歩く。
すると、初めて見るような景観がたくさんあって、ぜんぜん時間が足りなかったと思い知る。
ハナミズキ




それにしても、もう閉苑を知らせるアナウンスが流れているのに、すっかり慣れ切っているかのように、皆、一向に帰り支度を急いでいる様子もない。






さすがに、千駄ヶ谷門と大木戸門は4時半に締まっている。
それから10分以上過ぎているが、新宿門は開いているので、粘りに粘って写真を撮り続ける。

風に大きく揺れるイチヨウの花を見納めて、名残り惜しく新宿御苑を後にした。

最後の30分はシートで寝そべって本でも読もう、などという計画は、とんでもない見込み違いだった。
新宿御苑は、あまりに広く、あまりに見どころが多く、特にサクラの季節は一度来たくらいでは、全てを見られないことがよくわかった。

休む間もなく歩き回ったので、新宿門の目の前にある、ボウルズカフェに入ってゆっくりする。
前々から、来てみたかったカフェである。
写真で見た感じより、居心地のいい空間で、しっかり読書もできた。

アフタヌーンティーセットの、スプリングティーも、スコーン、ケーキも美味しかった!


今日は、お天気にも恵まれ、桜シーズンのフィナーレに相応しい、わくわくときめく一日となった。










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