ここ数年、都心でお花見するようになっていたので、久々の訪問である。
何度も、桜の季節の素晴らしさを味わってきたが、やはり、ここ金山貯水池付近の景観の、表情の豊かさ、そして、それを体感する心地よさは、格別のものがある。
午後一番で出かけて、いったん家に戻り、日曜閉幕の Bunkamura「ゴールドマン コレクション これぞ暁斎! 」を見に行く予定なので、随分と駆け足のお花見となった。
いよいよ、ソメイヨシノの最終盤。
まずは、柳瀬川沿いに延々と続く桜並木を、道路側から自転車を走らせながら様子をみてみる。
ソメイヨシノは、もうだいぶ終わりかけているものの、ギリギリお花見の風情を保っているといったところ。
そして、秋になるとヒガンバナで真っ赤に染まる、台田運動公園から折り返す。
両側から重なるように咲く、大きなソメイヨシノの樹。
桜のトンネルの下を、花びらの雨をふんだんに浴びながら、散り桜の絨毯を踏みしめ、疾走する。最高の気分だ!
新緑の淡いグリーンが、快晴の空に映える。
柳瀬川河畔の春の芽吹きの風景は、目に優しく、心を和ませてくれる。
桜と言えば、以前はこちらのソメイヨシノばかり見に来ていた。
ここから、金山貯水池のエリアとなる。
数は多くはないが、柳瀬川沿いの桜の大木と違って、もう少し間近で花と接することができる。
ユキヤナギ |
スノーフレーク |
この桜の木の裏側に回ってみるのは、初めてだった。
あの菜の花とハナモモのコントラストに誘われ、足を伸ばしてみた。
ソメイヨシノの枝に囲まれて、四方を見渡す。
桜の樹に、いだかれたような心地よさ。
このハナモモの木は、花の最盛期に訪れ、何度となく写真に収めている。
手前のモモの木と一緒に撮るアングルは初めて。
訪れた時期がややずれているからか、気が付かなかったからか、共に満開だった記憶がない。
こちらのハナモモも、久々の対面だ。
まるでピンクの絵の具で塗りつぶしたよう。
階段を下りた貯水池の方へは、この後のスケジュールを考えて、割愛する。
水生植物の淡い芽吹きの、優しい色調の景観を楽しめるのに、と少々残念な思い。
相変わらず、野鳥の撮影にカメラマンたちが集まっている。
先ほど、対岸から見たハナモモの木。
強い日差しに萌える若葉と、ハナモモの濃いピンクのコントラストが美しい。
貯水池を裏手から見ながら、金山緑地公園へと向かう。
金山緑地公園は、カモの泳ぐ、長閑な公園である。
反対側の濃紺の羽を撮りたかったのだが、上手いこといかない。
1月に日本水仙を見にやってきて、不発だった場所には、ドウダンツツジが花をつけていた。
最後は、金山緑地公園の、遅咲きのベニシダレ。
小さいながら、もの凄い花つき。
またも樹の下に入り込んで、枝の内側から眺めてみる。
都立庭園では、柵があって、なかなか見ることができないアングル。
まじまじと見入る。
やはり、地元清瀬の春爛漫の風景は、どのお花見処にも引けを取らない、素晴らしい景観であることを、改めて実感する。
最後の最後にソメイヨシノの花吹雪の醍醐味を堪能して、今年の春のソメイヨシノ巡りは、思い残すことなく、大満足のうちに終わりを迎えられた。
そして、服にいっぱいついたソメイヨシノの花びらを土産に、予定より一時間遅れで帰宅する。
それでも、土日の混雑を考えたら、今日、渋谷に出かけるしかない。
そもそも、今シーズンのお花見は例年になく精力的に回ってしまったので、こんなに押せ押せのスケジュールになると、当初は考えていなかった。
ともかく、楽しみにしていた暁斎。
午後4時1分の電車に乗って、いそいそとBunkamuraへと向かう。
レポートはまた後日。
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