六義園は、昨年もツツジの盛りのときに訪れた。
しかし、ツイッターで送られてくる画像では、前回以上にツツジの群落が咲き揃っている様子なので、また行ってみたくなった。
とにかく日差しが強く、写真を撮ると強度のコントラストがついて、自然の色が飛んでしまう。
向こうに見える藤代峠も、光の反射で白む部分と、斜面の日陰との落差が激しく、花も木々も、色合いがうまく出ない。
それでも、逆光にめげず写真を撮り続けた。
やはり、昨年のツツジよりピークに近く、遅咲きはまだ蕾もあるが、早咲きが残る、ちょうどいい頃合いであることは間違いないようだ。
それぞれのツツジの花もまた美しい。
帰ってきて調べてみたら、昨年六義園を訪れたのが4月27日。
その際は、もうほとんど散っていた「飛鳥川」が、盛りは過ぎていたものの、今年はまだ見られる状態だった。
手前のベビーピンク色のツツジ。濃淡があって可愛らしい。
藤代峠側から「飛鳥川」を見る。
昨年の4月は、ソメイヨシノの満開が遅れたあと、急ピッチで花のリレーが繋り、サトザクラが追い越すように咲き始めた。ツツジもそれに続いたのだろう。
出かけるのが遅れて、最盛期を逃してしまうことがよくあった。
今年はソメイヨシノの満開がさらに遅く、その後も何もかもゆっくり目の開花で、その分、多くの種類の花々を長い期間観賞できたように感じる。
そのまま、藤代峠を登る。
頂上から右手を見ると、美しく、幻想的な風景が広がっていた。
藤代峠の頂上 |
次は、藤代峠を降りて、園内を散策する。
庭園らしい風情がまた良い。
吹上茶屋の目の前にある、大きなキリシマツツジ。
吹上茶屋付近のツツジ。
裏手のつつじ茶屋付近。
二本目の大きなシダレザクラのあるエリア。
ここもツツジが沢山植えられているが、早咲きが多いのか、かなり終わっていた。
圧巻は、背の高いヤマツツジのトンネル。
昨年は、盛りを過ぎてしまっていたが、今年はドンピシャリで嬉しかった!
大泉水の向こうには、先ほどの吹上茶屋近くの、大きなキリシマツツジが見える。
帰り際、空を見上げると、高い木々の柔らかいライムグリーンの新緑が、水色の空に溶け込んでいた。
新緑の季節は、目に留まる自然、すべてが美しく、活き活きと眩しく輝いて見える。
帰りは駒込駅に戻らず、巣鴨駅に向かう。
昨年と同じく、フレンチバウンドハウスでお茶するコースを途中から思い描いていた。
あまり時間はなかったが、ほっと一息して、その日を締めるのは、いつもの習慣。
心身を癒して、リセットしてから帰宅するのが、疲れを溜めない秘訣である。
やはり、六義園は最高!と改めて実感しながら、帰途に就く。