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2016年4月20日水曜日

高尾・多摩森林科学園の春


多摩森林科学園は、高尾駅から歩いて10分足らずの丘陵にある国の森林研究機関。
日本全国のサクラの木が集められ、種の保存などの研究がなされているサクラ保存林で知られている。
一般公開されているので、季節になると、ここに来れば4月の上旬・中旬・下旬と、さまざまに異なる種類のサクラの花を、山里の風情で楽しむことができる。

かつて浅川実験林と称していた頃に訪れたことがあり、今回は確か4回目。
前回の訪問からは30年近く経っているはずである。

自宅からは時間的に行けないと思い込んでいたが、グーグルで調べてみたら、1時間20分もあれば着くと判明。
ソメイヨシノが終わって、新緑と種々のサトザクラの咲く中旬が最も美しいので、早速出かけてみた。

園内に一歩足を踏み入れてみると、いきなりフィトンチッド・シャワー全開の森林に浴することになる。
駅から徒歩10分で新緑のハイキング気分に浸れるのである。

以前来た時とルートが異なるのか、すっかり忘れていたのか、こんなに背の高い樹木群とワイルドな森の風景は記憶になかった。
メタセコイアがこんなに高く屹立していて迫力があり、カエデも多く、これは紅葉の秋にまた来るしかないと思わせる。

しかし、肝心のサトザクラは残念ながら殆ど散ってしまっていた。


今年はソメイヨシノの満開がもたついているうちに、他の花々がどんどん追い付いてきたようである。

下旬に咲くカンザンが満開近くになっており、その前に咲く、ウコンやイチヨウやフゲンゾウあたりのサトザクラと新緑との見事なグラデーションは観ることができなかった。

それでも、山の地形を生かした山道から俯瞰する新緑の樹木の風景は眩く輝いて、絶え間ないホトトギスのさえずりの中で小さなトレッキングを十二分に堪能することができた。


所どころに目をひく見頃のサトザクラ。
松前サトザクラ

御衣黄(ギョイコウ)

会津虎の尾

白いブラシのように見える上溝桜(ウワズミザクラ)

多摩森林科学園を後にして、駅までの一本道の沿道の、園内では散ってしまっていたサトザクラを見上げてみる。
白妙(シロタエ)


朱雀(スザク)


黄色から赤みが掛かり始めた鬱金(ウコン

次回はしっかり園内で鑑賞するとしよう。












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