弥生美術館・竹下夢二美術館
ただ、最近のハードスケジュールと寝不足がたたって、体調はいまいち。
しかも、土地勘がなく、春日駅前からバスに乗るや、湯島天満宮の前を通って、明らかに違う方向にどんどん離れて行くではないか。
そして、降りるタイミングを失い、ついに上野広小路に着いてしまった。
さすがにそこで降りて、歩いて弥生美術館に向かうことになるが、その道のりは結構遠い。
途中、不忍の池の脇を通っていく。
今年の桜は遅いようで、まだまだだった。
しかし、随分と久しぶりの上野の風景に触れられたのは、ちょっと嬉しかった。
見知らぬ道を彷徨って、坂道もあったりして、頭痛の種が疼き出してくる。
何とか到着すると、そこは東大の建物のすぐ裏手の、とても閑静な場所にあった。
建物も展示も、昭和の匂いがプンプンしてくるような、戦前と戦後まもなくの、ノスタルジックな雰囲気を醸し出している。
狭い階段を上り下りして、二つの美術館を見て回るうちに頭痛が悪化。
隣接するカフェ・港やでお茶をして、少し落ち着いた。
大正・昭和の庶民文化が息づく不思議な空間で、懐かしいような、重苦しいような、遠い記憶を呼び覚まして物思いに耽るのも、たまにはいいかも知れない。
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