タイトなスケジュールの美術館巡り。
今回は目黒にある庭園美術館に行く。
テーマは「ガレの庭~花々と声なきものの言葉~」。
庭園美術館の建物である旧朝香宮邸は、「赤坂迎賓館」開設前の一時期、国賓・公賓の迎賓館「白金迎賓館」として使用されていた。
日本を代表するアール・デコ建築の館であり、国の重要文化財にも指定されている。
庭園美術館として一般公開されるようになったのは、1983年(昭和58年)のことで、2014年には、旧館・新館のリニューアル・オープンして、現在の佇まいになっている。
今回は、残念なことに、庭の大部分が工事中で、一部分しか散策することはできなかった。
新館のカフェテラス |
春を告げるトサミズキ |
ルネ・ラリックのガラスレリーフと大理石のモザイク張りの床 |
玄関も写真撮影が禁止とのことだったが、知らずに撮ってしまった。(期間限定で写真撮影OKの時期もある)
室内に展示されるガレの作品はとても潤沢で、アールデコ調の部屋にとてもマッチしていた。
アール・ヌヴォーの立役者エミール・ガレと言えば、日本でおなじみのガラス工芸作家であり、常設展示も随所にあるので、何かしらその作品に触れている人も多いはず。
今回の展示で面白かったのは、ジャポニズムの影響がガレの作品中に散りばめられているのをいくつか発見できたことだ。
鯉やカエル、トンボ、鳥、柔らかで優雅な曲線の様々な植物たち等々をモチーフとする作品からは、日本画で描かれる花鳥風月を彷彿とさせるものもあった。アール・ヌーボーの優美さの中に、ガレの徹底した観察眼のリアルな描写にギョッとするのも興味深かった。
広い邸内を巡り終え、明るく開放的な新館へと繋がる通路を進む。
最後の楽しみは何といってもカフェ(カフェ・ド・パレ)で一服すること。
新館から見る旧朝香宮邸 |
混んでいて順番待ちとなり、ケーキがなくなってしまうのではないかとハラハラ。
何とか食べることができてほっとする。
コーヒーもとても美味しかった。
次は是非、旧朝香宮邸の装飾の写真撮影できる日を狙って来ようと思う。
東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)【アール・デコの館】
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