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2017年5月5日金曜日

国営昭和記念公園のネモフィラと名残りのチューリップ


ネモフィラは、国営ひたち海浜公園が、いつの間にか有名になっていた。
しかし、そちらへ行くのは時間的に厳しい。
そこで、国営昭和記念公園でちょっとした群落が見られると知り、早速行ってきた。

昭和記念公園に訪れたのは、2012年の春のチューリップの最盛期以来のこと。前年の秋の紅葉行と合わせて3度目の訪問となる。

とにかく広大な敷地なので、目的の場所に行くには、レンタサイクルしないと辿り着かない。
一日中いられればよいが、それは無理なので、2時間以内に回るとなると、自転車は必需品となる。

過去2回はそのようにして園内を回ったが、今回は、こどもの日で中学生以下は無料で入園できることもあって、予想した通り、西立川口サイクルセンターには列ができ、借りられるまでに相当かかりそう。
サイクルセンター前の水鳥の池
時間待ちする余裕もないので、とりあえずネモフィラの群生地まで歩いて、それから、日本庭園まで足を伸ばすことにした。


紅葉橋付近にあるネモフィラの花畑に向かって、池の周りを歩きながら、季節の花々をウォッチする。

ツツジなど春の花々はもう終わりかけているが、瑞々しい緑の下を歩くと、気分は爽やか。
ほどなく、牡丹のコーナーにたどり着く。
花の見ごろはやや過ぎて、ギラギラする日光で、牡丹も少々お疲れ気味。



次は、スイレンの浮かぶ水辺の風景へと寄り道。

花は少ないが、モネの絵のような雰囲気を楽しめる。

昭和記念公園に、ハーブ園があるとは知らなかった。
ベンチもおしゃれで、さまざまなハーブも見られ、なかなか素敵なコーナーだ。

コーヒークリームと名付けられたカレンジュラ

モッコウバラもそろそろ最盛期。
その奥に見えるのが、ベニバナトチノキ。

青空に映えて美しい。

うのはな橋を渡って、みんなの原っぱのわんぱく遊具辺りに辿り着いた。
こどもの日とあって、大勢の家族連れで賑わっている。
この白い花をつけた大きな木は、ヒトツバタゴ。別名ナンジャモンジャの木。
 ふわふわした白い花が可愛らしい。

大きなアカガシワの木。ライムグリーンの美しい葉が揺れる。

そうこうするうちに、渓流渓谷に到着する。5年前のチューリップの大群落が思い出されるが、今回はもう見ごろはとっくに過ぎていて、やや無残な姿に。
それでも、だいぶ花が萎れた名残りのチューリップとはいえ、やはり豊かな発色には目を奪われる。
花が落ちて、茎だけになっているチューリップが殆どであるが、まだ何とか見られる花を探して、あちこち歩き回る。













奥の方に行くにつれ、元気なチューリップにも出会えた。
水辺の風景も美しい。

ミズキの白い花も今が真っ盛り。 

メインのネモフィラもまだ見ていないのに、まさかのチューリップに気を取られ、だいぶ嵌ってしまったのは計算外だった。
もう、日本庭園に足を伸ばして戻ってくると、閉園時間を過ぎてしまう。

ともかく、渓流渓谷のすぐそばの、もみじ橋に向かって行かなくては。

ようやくネモフィラの花畑に辿り着く。
なんとも言えない、優しく可憐なブルーがたまらなく美しい。


 ネモフィラだけでなく、同じくブルーが美しいデルフォニウムも植えられていた。



素晴らしいブルーの絨毯にはうっとりさせられるが、とにかく日差しが強いので、キレイな発色を写すのが難しい。
逆光だと、まるで別の色。

メネシアが間から咲いていて、絵の具で描かれたような色彩が逆光に映える。

橋を渡った対岸から全景を望む。

日本庭園は諦めたので、再び渓流渓谷に戻り、見落とした花々はないかと散策する。








昭和記念公園は、ただ広いだけではなく、エリアごとに木々と草花と水の素晴らしい景観が演出されている。ここに来れば、日本の四季の美しさを十二分に堪能できるのだ。
その美しさを、じっくり歩いて探し求める歓び。それを今回発見することができた。

周囲の木々を眺めながら駅に向かう。
ふと見上げると、月がうっすら浮かんでいた。

何度でも訪れて、また自分の好きな景観を発見したい。






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