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2017年5月20日土曜日

国営昭和記念公園のシャーレ―ポピー


昭和記念公園へは、2週間前にネモフィラを見に行ったばかり。
数年ぶりに訪ねてみると、以前の感覚と違って、意外に近く、行きやすい場所だと実感した。
これならば、季節の花や景観を求めて、いつでも気軽に出かけれる。

早速、今回は公式サイトで開花状況を確認し、最盛期に入ったシャーレ―ポピー(ヒナゲシ)を目指して、公園へと向かった。

前回満開だったネモフィラは、見ごろを過ぎているものの、オレンジ色のカリフォルニアポピーと混ざって、まだまだ楽しめる。


公園の花情報によると、月曜日には次の植え替えのために刈り取られるとのことだが、なんだか勿体ない気がする。

デルフォニウムも盛り過ぎたところで、前回見たときより、花つきよく咲き乱れている。


目的の場所へは、今日もサイクリングではなく、園内の地図を見ながら歩いていくことにした。
広い園内は自転車でしか回れないとの固定観念は、前回の訪問で完全に消え去った。
場所を絞れば、時間もそれほどかからず、十分歩いて行ける距離だ。スポットから離れた自転車置き場に、その都度もどるより、寧ろ効率がいい。
みんなの原っぱ手前、渓流広場付近のアリウム・ギガンチウム。


最終目的地は、シャーレ―ポピーの群落であるが、その手前にある、みんなの原っぱ・西花畑のミックスフラワー(カリフォルニアポピー、リナリア、ヤグルマギク、カスミソウ)をまずは見みてから。


天気予報によると、今日から3日間は、28度の夏日が続く。
もう既に気温は30度となっているようで、快晴のギラギラした光のコントラストがお花畑に投影する。
写真はなるべく日陰の場所を撮ったが、陽が少し傾いた帰りに、また寄ってみることにした。

それにしても、東京ドーム2個分の広さのみんなの原っぱは、体を動かして遊んだり、シートを敷いて寝転んだりするのに、もってこいの憩いの場だ。

高さ20メートル以上あるという、公園のシンボルツリーの巨大なケヤキが、中心に鎮座している。

シャーレ―ポピーは、この原っぱの東花畑にあるのかと思い込んでいたが、見渡しても花の真っ赤な色彩が目に入ってこない。

とりあえず、日本庭園のほうへ行くことにする。

前回、行き損ねて、シャクヤクなど、花の写真を撮れなかったが、何かしら他にも咲いているかも知れない。
新緑がまだ残る庭先と、水辺の風景だけでも美しいはずだ。




この時期に来たことはなかったが、カエデの緑が美しく、日本庭園としての風情も、なかなかのものだった。








数年前の秋に、イチョウ並木を見に来たときには、カエデはだいぶ終わりかけていた。
今度はイロハモミジの最盛期を目指して来るとしよう

次は、いよいよシャーレ―ポピーを見つけなくてはならない。
iphoneでサイトを確認したら、「花の丘」に咲いており、砂川口近くに位置することが判明。
日本庭園からはそれほど遠くない。

見えてきたシャーレ―ポピーは、丘の斜面いっぱいに拡がり、真っ盛りの赤い花を風に揺らしていた。


「パークトレイン」も走っており、一度乗って見たかった。
ずっと右手の奥の方まで、群落は続いていて、見ごたえたっぷり。
クロード・モネの作品で、17歳の頃に模写したほど大好きだったアルジャントゥイユのひなげし」を思い浮かべながら、段々の間の小径を、行ったり来たりする。
もちろん、草原に点在するヒナゲシの赤が印象的なモネの絵画の主役は、あくまで斜面から下りてくる母子。
しかし、この花の丘では、斜面を埋め尽くす勢いで咲く、約180万本のシャーレ―ポピーの鮮烈な赤そのものが主役となって、目の前に展開する。


日差しはまだまだ強く、光のコントラストがくっきりとつく。

右端の方までやってきたが、まだ背後にもシャーレ―ポピーの群落は続いている。

まだ蕾も多く、大満開は2.3日あとで見られるだろう。

花の可憐な表情。
 中には、ピンク色のポピーも咲いている。





丘の斜面の写真を下から撮りたいが、ちょうど逆光で、私のデジカメでは難しい。
少しずらしてみる。 



目的だったシャーレ―ポピーの圧巻の景観を目に焼き付け、再び、みんなの原っぱを横切り、ミックスフラワーの花畑に戻る。

まだ、私の人型が映るくらいの、強い陽が差している。

それでも、もう5時近いので、陽も斜めになってきて、ギラギラと反射するほどではない。

ミックスフラワーのうちの、まずはヤグルマギク。ブルーだけではなく、ムラサキやピンク、エンジ色もみられる。




カリフォルニアポピーは、陽が陰ると花を閉じるらしい。別名のハナビシソウと呼ぶことが多い。

切り花でお馴染みの白いカスミソウ。
なぜか、カモミールがあちこちに混ざって咲いていて、それも愛らしい。

色とりどりに咲くリナリア。

ふと、振り返ると、グリーンが輝く、爽やかな草原の景色が拡がっていた。

そろそろミックスフラワーの花畑に別れを告げて、帰るとしよう。


渓流広場を通って、西立川口を目指す。
2週間前は、チューリップも残っていたが、今は柔らかいグリーンの草にすっかり覆われている。

グリーンだけでも、はっとするほど美しい。

帰り道に、またネモフィラの花畑の脇を通る。


これで今年のネモフィラも見納め。
すぐ目の前のツツジも、すっかりグリーン一色に。

初夏の風景の真っただ中へと移行中。ハナショウブとアジサイの季節も、あと少しだ。
休む間もなく、花のリレーは続く。




(追記)4月23日には、「昭和記念公園の「シャーレーポピー」が凄い!」という記事にもなっていました。





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