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2016年6月24日金曜日

府中市郷土の森博物館のアジサイ





先日、白山神社に行きすがら、東京のアジサイの名所を探していたら、「府中市郷土の森博物館」の動画を発見した。




初めて知る場所だったが、緑が美しく、水や古い建物を背景にしたアジサイの景観が魅力的で、どうしても行ってみたくなった。
調べてみたら、自宅から乗り継ぎ次第では45分で着いてしまうことが判明。
博物館のホームページにあるアジサイの開花状況のレポートや、近隣の花の様子を確認しつつも、やや最盛期を過ぎたあたりに出かけることになった。

全くノーマークの「府中市郷土の森博物館」だったが、そこは想像以上に見どころ満載の、憩いの空間であった。


緑に恵まれた広々した敷地には、府中市の歴史を物語る数多くの復元建物が配置され、水遊びの池、やすらぎの池、野外ステージにカフェ、プラネタリウムまで備えている。
四季折々の花々を楽しみながら、ゆったりと一日を過ごすことができる、まさに市民の憩いの場となっているのだ。

まず最初に見た復元建物は、旧府中尋常高等小学校。「1935年(昭和10年)に建築された、北多摩随一の規模を誇った木造校舎の一部を復元(パンフレットより)」したそうだ。

中に入ることもでき、昔懐かしい教室や、府中ゆかりの現代詩人、村野四郎の展示も見られる。

1888年(大正10年)旧府中町役場は、東京都指定文化財でもある。
 

アジサイは、敷地内の随所に見られ、建物を囲むように植えられている。
旧越智家住宅


旧河内家住宅

緑と水のハーモニーが素晴らしく、とても癒される。
やすらぎの池
 

梅雨の季節のグリーンの瑞々しさを、あらためて気づかされた思いだ。



アジサイの小径は、園内の一番奥にあるが、やすらぎの池のすぐ先にも真っ盛りのアジサイが、活き活きと咲き誇っていた。

花数は少し寂しいものの、一つ一つの花の美しさは格別で、人の顔ほどの大きさや、帽子にしたくなるような立派なアジサイが多く、愛らしくて、思わず花を撫でてしまった。






よく見ると、ウメの木が多いことに気づく。〝白加賀″の名札も目に付いた。
帰ってからパンフレットの地図を見ると、やはり、ここは公園でポピュラーな桜ではなく、梅の木がふんだんに植えられていると分かった。
来年の早春が楽しみだ。

県木園の珍しいカイコウズ(鹿児島県)。

水車小屋に向かう〝八ケ下の流れ″に沿ってアジサイが植えられている。

色彩のグラデーションが芸術的。






水車小屋

アジサイの小径は、階段を昇った奥の高台にある。

ここは少しまとまった花つきの、真っ盛りの美しいアジサイが見られた。







雨が降り出してきたので、そろそろ帰途につく。
シロツメグサに覆われた芝生広場

小学校の2階から見えた旧田中家住宅の茶室(梅欅庵)は、京都に来たかと思える風情があった。

帰り際、撮り忘れたネムノキを見に戻る。



園内を堪能して、たくさん歩いて、小腹も減って、目指すは伊勢丹カフェ・エディアール。
最短の道は遊歩道になっており、季節の花々の景観を楽しんだ。
初夏の花、タチアオイ


民家の花々も美しい。
ムクゲ

これは、サンタンカだろうか。オレンジ色はよく見るが・・・


珍しいベビーピンク色のムクゲ。


締めはやっぱり甘味。紅茶がとても美味しかった。

次に来るときは、博物館本館のプラネタリウムを見たり、ドリンクバーつきのカフェで食事をしたり、外のベンチで読書したり、森林浴してみたり、ゆっくりまったり過ごしてみたい。


府中市郷土の森博物館














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