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2016年6月27日月曜日

所沢ゆり園ウォーキング


そろそろアジサイも見ごろを過ぎて、いよいよ所沢ゆり園に行くタイミングとなってきた。
西武線沿線のゆり園のポスターが目に付いて、ずっと気になっていたのだ。

ここ所沢ゆり園では、50種・45万株のユリの競演が見られるという。
ユリというと7月の花のイメージが強いが、今年の花のリレーは速足なので、ホームページでも再三早めの来園をアピールしている。
とは言え、アジサイ鑑賞との兼ね合いで、早咲きのすかしユリではなく、後半のハイブリットの見ごろをターゲットにして、開花状況をにらんでいたものの、いつがその時期なのか見当がつかないでいた。

今日は朝から天気が良く、気温も上がり気味だが、気持ちのいい風も吹いてくる。そこで、家にいるのも勿体ないので、思い立って出かけてみることにした。
一応直前に所沢ゆり園に電話で確認したところ、次の予定の金曜ではなく、とにかく早めが良いという。
そして、園内は7:3で早咲きのすかしユリが植えられているので、本当は前半のすかしユリのピークとハイブリットが3分ころの時期が、一番花のボリュームがあるとのことだった。
う~ん、これは次回の教訓とするしかない。

ピーカンの晴れの天気は花の写真向きではないが、自宅から30分程で現地に着いてしまうのだから、お散歩気分でユリを眺めながらウォーキングするというのも悪くないだろう。


西武球場前駅から歩いて3分。道路を歩道橋で渡るとすぐゆり園に到着する。
すると、いきなり色とりどりのユリの花が迫ってくる。


園内は、全長1キロの散策コースになっていて、狭山丘陵の自然林の合間の全面に植えられたユリの花は、それは見事という他はない。
 
丘陵の高低差を生かした景観と、合間を回遊できる道があって、一つ一つのユリの美しさと、一望できる群落の迫力とを十分に堪能できるようになっている。
 

 
 


緑が美しく、森林浴もたっぷり味わえる。
そして、ユリの芳香がぷんぷん漂ってきて、とても心地良い。

ただ、歩きはじめた当初は日差しが強く、遠景はコントラストが出過ぎて花の色が滲んでしまった
 
 
 
 
 

ほぼ一周したところで、一息ついて、抹茶ソフトクリームを食べる。本当はユリ根の天ぷらが食べたかったが、残念ながら食欲があまりなかった。
これも次回の楽しみとしよう。

ふと見ると、少し日が陰って来たので、元のコースに戻って、再び写真を撮り始める。

 
 
 
 
 

早咲きのすかしユリの濃いオレンジ色と異なり、ハイブリットの最盛期には、淡いピンクとイエローの優しい色彩が基調となっている。
 

気が付いたら閉園時間ギリギリまでかかって、園内を2周半ほど歩き回っていた。

今日はユリの花を堪能しつつ、十分すぎるウォーキングとなった。
今度は、早咲きのすかしユリの最盛期を狙って、また来ようと思う。



所沢ゆり園


ユリの花図鑑





2016年6月24日金曜日

府中市郷土の森博物館のアジサイ





先日、白山神社に行きすがら、東京のアジサイの名所を探していたら、「府中市郷土の森博物館」の動画を発見した。




初めて知る場所だったが、緑が美しく、水や古い建物を背景にしたアジサイの景観が魅力的で、どうしても行ってみたくなった。
調べてみたら、自宅から乗り継ぎ次第では45分で着いてしまうことが判明。
博物館のホームページにあるアジサイの開花状況のレポートや、近隣の花の様子を確認しつつも、やや最盛期を過ぎたあたりに出かけることになった。

全くノーマークの「府中市郷土の森博物館」だったが、そこは想像以上に見どころ満載の、憩いの空間であった。


緑に恵まれた広々した敷地には、府中市の歴史を物語る数多くの復元建物が配置され、水遊びの池、やすらぎの池、野外ステージにカフェ、プラネタリウムまで備えている。
四季折々の花々を楽しみながら、ゆったりと一日を過ごすことができる、まさに市民の憩いの場となっているのだ。

まず最初に見た復元建物は、旧府中尋常高等小学校。「1935年(昭和10年)に建築された、北多摩随一の規模を誇った木造校舎の一部を復元(パンフレットより)」したそうだ。

中に入ることもでき、昔懐かしい教室や、府中ゆかりの現代詩人、村野四郎の展示も見られる。

1888年(大正10年)旧府中町役場は、東京都指定文化財でもある。
 

アジサイは、敷地内の随所に見られ、建物を囲むように植えられている。
旧越智家住宅


旧河内家住宅

緑と水のハーモニーが素晴らしく、とても癒される。
やすらぎの池
 

梅雨の季節のグリーンの瑞々しさを、あらためて気づかされた思いだ。



アジサイの小径は、園内の一番奥にあるが、やすらぎの池のすぐ先にも真っ盛りのアジサイが、活き活きと咲き誇っていた。

花数は少し寂しいものの、一つ一つの花の美しさは格別で、人の顔ほどの大きさや、帽子にしたくなるような立派なアジサイが多く、愛らしくて、思わず花を撫でてしまった。






よく見ると、ウメの木が多いことに気づく。〝白加賀″の名札も目に付いた。
帰ってからパンフレットの地図を見ると、やはり、ここは公園でポピュラーな桜ではなく、梅の木がふんだんに植えられていると分かった。
来年の早春が楽しみだ。

県木園の珍しいカイコウズ(鹿児島県)。

水車小屋に向かう〝八ケ下の流れ″に沿ってアジサイが植えられている。

色彩のグラデーションが芸術的。






水車小屋

アジサイの小径は、階段を昇った奥の高台にある。

ここは少しまとまった花つきの、真っ盛りの美しいアジサイが見られた。







雨が降り出してきたので、そろそろ帰途につく。
シロツメグサに覆われた芝生広場

小学校の2階から見えた旧田中家住宅の茶室(梅欅庵)は、京都に来たかと思える風情があった。

帰り際、撮り忘れたネムノキを見に戻る。



園内を堪能して、たくさん歩いて、小腹も減って、目指すは伊勢丹カフェ・エディアール。
最短の道は遊歩道になっており、季節の花々の景観を楽しんだ。
初夏の花、タチアオイ


民家の花々も美しい。
ムクゲ

これは、サンタンカだろうか。オレンジ色はよく見るが・・・


珍しいベビーピンク色のムクゲ。


締めはやっぱり甘味。紅茶がとても美味しかった。

次に来るときは、博物館本館のプラネタリウムを見たり、ドリンクバーつきのカフェで食事をしたり、外のベンチで読書したり、森林浴してみたり、ゆっくりまったり過ごしてみたい。


府中市郷土の森博物館