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2016年5月9日月曜日

旧岩崎邸庭園と「くろぎ」、谷中界隈



小雨降る中、上野・不忍池近くにある旧岩崎邸庭園を訪ねる。

その道すがら、まずは春日門から入る東大構内の「厨菓子 くろぎ」に立ち寄ってみる。

東京で一番美味しい葛切が食べられると評判の店である。

厨 菓子 くろぎ

緑豊かなオープン・カフェにもなっていて、とても気持ちがいい。

和菓子は不得手なほうだけれど、わらび餅には目がない。

しかしメニューになかったので、塩アイスクリームとカプチーノのセットを注文。

さすがに素材も、味も、盛り付けも、本格的な御もてなしのこだわりを感じる。


それにしても、こちらの黒蜜ときなこのかき氷が運ばれてきたときは、あまりの大きさに、思わず笑いが出てしまった。

初めて見る人は、ほぼ例外なく目が点になっている。

納得のお味に満足して、歩いて10分足らずの旧岩崎邸庭園へと向かう。

入口の大きなイチョウの木が、歴史の古さを物語る。秋の黄葉はさぞ見事だろう。

旧岩崎邸は、三菱財閥総帥・岩崎彌太郎の長男、久彌の本邸として造られ、ジョサイア・コンドルの設計で明治39年に完成した。

現在は往時の3分の1の敷地となっており、洋館・撞球室(ビリヤード場)が国の重要文化財に指定されている。
洋館

撞球室



シロツメクサに覆われる、「芝庭」の広さには圧倒される。


江戸期は越後の高田藩榊原氏の屋敷で、大名庭園の名残も見られる。

この和洋併置式の邸宅形式は、その後の日本の邸宅建築に大きな影響を与えたとされる。


雨に濡れて、新緑の若葉が一層目に鮮やかだ。


旧岩崎邸庭園


旧岩崎邸を後にして、目指すは古民家で知られる上野・桜木町。
不忍池を通り抜けてナビに従って歩くが、にわか情報なので目的の場所に辿り着くのかやや不安。
谷中のシンボル喫茶店、カヤバ珈琲は満席の賑わい。
この界隈では、地図を片手に歩く外国人観光客と何度もすれ違う。
谷中墓地の周辺にはお寺も多い。たまたま通った長久院のハコネウツギが美しかった。
 



いわゆる谷根千(谷中・根津・千駄木)は、まだまだ未知のエリア。行きたかった「上野桜木あたり」には、やはり辿り着かなかった。

よくよく調べてまた出直すことにしよう。




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