美味しいパンを求めて、原宿・表参道界隈を歩く。
最初はロブスターサンドのLUKE’S 表参道店に行くが、予想通り、お客さんがたくさん並んでいるので今回はパス。
そして、まずは、向かいのビルGYRE(ジャイル)の地下1階にあるデュヌ・ラルテへ。
ここは、食べログの原宿×パンのランキングで1位のお店。
フォアグラ入りのキュブベーやカヌレ、ほのか、スコーンなどを買って、椅子に座って少々つまみ食い。
丸の内のジョエル・ロブションやヴィロンなどに比べれば、ぐ~んとリーズナブルな品揃えだ。
続いて向かったのは、シナボンだったが、どうも今日は、甘味が胸にきそうなので止めにして、隣のタケオタケオビル3階のレフェクトワールに入る。
1階がブティックなので、一見このビルの3階にパン屋さんがあるとは気づかなそう。
しかし、ここが食べログのランキング2位の店なのだ。
かなり広いスペースのイートインもある。
静かで、読書や端末に向かうにもいい空間だ。
ショーケースからローストビーフのサンドイッチを選び、コーヒーとセットで食べる。
バゲットが美味しかった。
ジャガイモパン、クイニーアマンなども買い、これで家に帰ってからもパンづくし。
さて、カフェやランチのみでは物足りないので、先週時間切れで行けなかった、代々木公園の薔薇の園に行くことにする。
それにしても、美味しいものを食べたり、ショッピングを楽しだりすると同時に、緑豊かな明治神宮や代々木公園も目と鼻の先にあって、自然と親しむ憩いの場も用意されているという、この原宿・表参道界隈のロケーションの素晴らしさを改めて実感する。
小雨が残り、その前に強雨だったこともあり、バラはだいぶ頭をもたげていた。
終わっているバラもあれば、これから咲く花もあって、最盛期ではないものの、フラワーランドのほうがより素敵に思える。
大きなヤマボウシの木の白い花が、視界を明るくしていた。
もう一度フラワーランドに行ってみると、やはり、花はもう殆ど終わりかけていた。
雨にしっとり濡れたバラも美しい。
ヤマアジサイとアナベルがもう盛りを迎えている。
季節は、いよいよアジサイへと、花のリレーを繋いでいっているのだ。
また、外出の機会が増えそうだ。
旧古河庭園を後にして、急ぎ代々木公園へと向かう。
代々木公園のバラは、たまたま東京都公園協会のサイトの案内で知り、写真のバラの風景がとても素敵なので、一度見てみようと思い立った。
あと1か月もすれば、夏至を迎える。
日没もかなり延びてきており、都内であれば、2か所をハシゴするのも何とか可能である。
そう言えば、代々木公園を散策すること自体が、なんと初めての経験。
木々の緑の美しさと清々しさと、広々した空間の心地よさに、いっぺんに代々木公園が好きになった。
しかし、十分な時間もないので、他の景観にはほとんど目もくれず、目的の場所へとずんずん進んでいく。
すると、奥の方に何やらカラフルな色彩が輝いて見えてくる。
近づいていくと、全く想像だにしなかった、美しく、立派なバラがたわわに咲き誇っているではないか。
大輪・中輪系もあれば、可憐な野バラもあり、バラエティに富んで、目を楽しませてくれる。
規模はそれほど大きくはないが、 隣接するハーブや種々の季節の花々の花壇と共に、とてもセンスがいい。
自分の好みの花も、たくさん植えられているのが嬉しくて、ウキウキしてくる。
予想外のお洒落で美しいバラと季節の花々の園の発見に、正直いって興奮を抑えられなかった。
ここは、代々木公園の「フラワーランド」というエリアである。
「薔薇の園」はまた別のところにあるが、さまざまなアングルで花々を鑑賞したくなり、時間いっぱいまで粘って写真を撮り続けた。
帰り際、ふと見るとヤマボウシも満開になっている。
公園の木々の風景も、ゆっくり楽しみにまた来たい。
今日は、旧古河庭園から代々木公園まで、初夏の素晴らしい景観を十二分に堪能できた。
収穫の多い、大満足の一日となった。
良く晴れて、強い日差しが眩しい初夏の日。
旧古河庭園と、代々木公園のバラを見に出かける。
JR駒込駅を降り、六義園と反対方向に歩いて12分。
旧古河庭園に着くと、まずは、大きなブラシの木が迎えてくれる。
入口付近には、ジャーマンアイリスも咲いていた。花弁が大きく、一際美しい。
薔薇の館として有名な旧古河庭園ではあるが、今回は訪れたのがやや遅かったようで、全体としての見ごろは過ぎてしまっていた。
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マスケラード |
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サハラ'98 |
アンジェラは、今が盛り。
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シンデレラ |
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緑光 |
それにしても、何十年も前に一度訪れているものの、殆ど記憶に残っていない。
しかも、奥の日本庭園にまでは足を伸ばしておらず、初めて来たような新鮮さがある。
新緑も過ぎて、だいぶ緑が濃くなってきた。
サツキの花はこれからだ。
日本庭園の方へ降りていくと、更に豊かな緑に包まれる。
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心字池と雪見灯籠 |
カエデの木もたくさん植えられており、秋の紅葉も楽しみである。
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古い土蔵(書庫) |
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緑に包まれたお茶室 |
想像以上に広い敷地の、典型的な回遊式の日本庭園を巡って、また洋風庭園のほうに戻ってくる。まさに和洋の庭を、同時に楽しめる造りになっている。
旧古河庭園は、「武蔵野台地の斜面と低地という地形を活かし、北側の小高い丘には洋館を建て、斜面には洋風庭園、そして低地には日本庭園を配したのが特徴です。この土地はもと明治の元勲・陸奥宗光の邸宅でしたが、宗光の次男が古河財閥の養子になった時、古河家の所有となりました(当時の建物は現存していません)。現在の洋館と洋風庭園の設計者は、明治から大正にかけて、鹿鳴館、ニコライ堂、旧岩崎邸庭園洋館などを手がけ、日本の建築界の発展に多大な貢献をした英国人建築家のジョサイア・コンドル(1852~1920年)です。日本庭園の作園者は、京都の庭師・植治こと小川治兵衛(1860~1933年)で、洋風庭園に勝るとも劣らない魅力的な名庭を造りあげています。旧古河庭園は、大正初期の庭園の原型を留める貴重な存在であり、平成18(2006)年1月26日に『旧古河庭園』(文化財指定名称)として国の名勝に指定されました」(パンフレットより)とある。
「英国貴族の邸宅にならった古典様式」の館内で、お茶をすることもできるが、混雑して順番待ちで、とても入れそうにない。
秋の再訪の際には、お茶だけでなく、是非館内ツアーに参加してみたい。
旧古河庭園の庭を一通り巡ったのち、次の目的地である代々木公園へと急ぐ。