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2023年2月17日金曜日

新宿御苑の薩摩寒桜


本日は、今年最初のお花見に新宿御苑へ。
70種を誇る御苑の桜シーズンの幕開けだ。

いつものように大木戸門から入り、下の池の辺りに行くと、真っ白なスイセン・ペーパーホワイトが盛りを迎えていた。

確か、シーズン最後の紅葉を見に訪れた際も満開だったはず。

調べてみると、12月16日の訪問だったので、2カ月間も美しく咲き続けているとは、何と清楚で健気なペーパーホワイトちゃん。


薩摩寒桜が咲いている日本庭園へは、旧御陵亭の裏道から迂回する

入り口付近のナンテンの赤い実。この冬はウォーキングしながら、あちこちで目に留まった。

「難転」→「難を転じる」ということで、お正月の縁起物として飾られるが、このナンテンの実も長い期間を楽しめる。

旧御陵亭内に入ると、日本庭園の池の向こう側に、お目当ての薩摩寒桜が正面に見えてきた。


因みに、早咲きの桜と言えば、寒緋桜、河津桜が有名だが、逸早く開花する桜は、土肥桜ということらしい。

沖縄の寒緋桜と同時期、河津桜の一週間前に開花するそうだ。

日本一早咲きの桜「土肥桜」で、ひと足早く春の訪れを感じよう♪

ふと真下の池に目を転じると、水面を背景に小さな美しい松の木が。

苑内の河津桜もまだ満開に至らず、薩摩寒桜は今日の時点で散り始めているので、こちらも最も早く咲く桜と言えるのかも知れない。


ともあれ、昨日までの強風も収まり、日に日に強くなる日差しを浴びながら、青空に映えるピンクの桜を眺めていると、春の息吹を感じて、自然と活力が湧いてくる。

休憩はレストランつぶら乃(ユリノキ)でソファ席が取れて、ラッキー♪

目の前の河津桜やペーパーホワイトが春の風情を醸す。

河津桜は5分咲きぐらい



山菜彩蕎麦と抹茶のロールケーキ。どちらも美味。ロールケーキはお土産もあるので買って帰りたかったが、家に甘味が溢れているので我慢。


人がまばらなこの時期も、極寒でなければ、のんびりできていい。

ウォーキングと読書と、ロールケーキをゲットに、近々また来たくなった。

でもやっぱり本格的なお花見、苑内がピンク色に染まるソメイヨシノの季節が待ち遠しい。

新宿御苑(2022年3月30日)



2022年3月15日火曜日

昭和記念公園のサンシュユ



毎月、外出で一日平均6000歩のウォーキングを目指しているが、今月は月初の3回目のワクチン接種やら、悪天候やら、花粉飛来やら、季節の変わり目もあって、何かと体調がすぐれないこともあり、平均4000歩を割り込む数値。

ならば一気に平均歩数をアップしようと、昭和記念公園へと出かける。

ツイッター情報でクリスマスローズや遅咲きの梅の開花状況などを見ていたので、それも楽しみだった。


予定通り、西立川駅に到着して入園すると、早速クリスマスローズと梅園がある花木園へと、水鳥の池を左から迂回して、渓流広場を通るコースを歩き始める。

まだ冬枯れの風景ではあるものの、まばらに目につく、寒桜や、トサミズキ、ヨウズイセンなどのピンクや黄色が青空に映えて美しい。





渓流広場のチューリップも順調に芽を出していて、ソメイヨシノが終わる頃の本格シーズンが、今から楽しみ。

昭和記念公園の地図はだいたい頭に入っているが、思い込みでずんずん進んでしまうと、とんでもないスポットに出て引き返すことになるので、広場の真ん中で止まり、グーグルマップのナビで確認する。

修善寺寒桜

寒緋桜

ハーブ園を過ぎて、何とか花木園の売店が見えてきた。

その時点で、梅園を探すことに頭がいっぱいで、ふと池の畔の斜面にクリスマスローズが咲いているのに気づき、危うく見過ごしてしまわないで良かった。

下を向いているクリスマスローズの写真を撮るには、腰をしゃがめ、下から覗くようにしてシャッターを押す。まるで膝の屈伸運動のようだった。





そこから梅園は近くのはずが、すぐには見つからない。

遅咲きの梅は満開とは言えず、はたまた花付きがあまり良くないのか、遠くから目に留まり難かったようだ。



ケンキョウは見ごろ

ここでも、ヨウズイセンが真っ盛り



それにしても、サンシュユの木がこれほど多いとは知らなかった。




満開の黄色が青空に映え、ウクライナの国旗色だ。黄色の花と青空と、入園してからずっとその色を探していた。

今日はウォーキングがメインで、歩き終わって園内のレストランで一休みしようと思っていたのに、季節の花に目を奪われて、例によって時間切れ。

出口近くの売店であまおうのソフトクリームをいただく。〆はやっぱりこれ。



青空の下、花木に包まれた広々とした公園を思い切り歩き回り、何気ない平和のありがたさを噛みしめる。

いつまでも大切にしていきたい愛おしき日々だ。


プーチンとは何者か


 

2021年11月5日金曜日

新宿御苑ウォーキング&菊花壇展



快晴続きの11月。

自宅周辺から少々足を延ばして、新宿御苑ウォーキングをする。

新宿三丁目までは清瀬駅から乗り換えなしの31分。そこから歩いて8分ほどで新宿御苑の新宿門に到着する。

その前にスタバに寄り、カプチーノをマイボトルに入れて、ウォーキングの後、ベンチで読書のカフェタイムを過ごすつもりだ。

平日でもやはり人気のスポットだけあって、入り口は入園券を求めて順番待ちの列が。

ちょうど菊が咲いている頃だと思っていたら、1日から15日までの菊花壇展が開催中だった。

菊花壇展の歴史は長く、明治初期から続いているらしい。例年この時期に展示されいるとは知らなかった。春と秋に何度が訪れているが、紅葉にはまだ早いこの季節に来ることはなかったからだろう。

入苑して大抵の人たちは、まっすぐ日本庭園方面へ行くのだが、私は大好きなスポット、「母と子の森」へ迂回して向かう。


ここは、樹齢100年以上のラクウショウの巨木があって、他の都内の庭園とは違う、ワイルドな自然の雰囲気を都会のど真ん中で味わうことができるのだ。


数年前にハンカチの木を探して見つけた場所。新宿御苑へは子供のころから来ていたのに、それまで気が付かなかったことを、ちょっぴり後悔したくらい、心地よい自然を体感できるスポットだ。

新宿御苑の森~代々木公園、レフェクトワール

ラクウショウの気根(根っこ)

このエリアを通り抜け、そのまま進んでいくと、日本庭園の入り口に辿り着き、ちょうどそこは菊花壇展のスタート地点になっていた。


菊と言えば、仏花のイメージが強く、ポットマム(洋菊)には可愛いらしいのもあるが、展示会の花となると、やや仰々しい感じがする。
江戸菊花壇


しかし、この最初の「江戸菊」を見て、凛とした美しさに、魅せられる。

プレートの案内

他にも普段あまり見たことがない品種が展示され、それがなかなかアートで、楽しくなってきた。

嵯峨菊


伊勢菊

溶けた曼殊沙華のよう♪

肥後菊花壇






マーガレットの花弁を細くしたような肥後菊が可愛らしい♪

代表的な観賞用の品種の大菊


半分以上見たところで、池の真ん中あたりで一休み。

大好きな池に枝を垂らすソメイヨシノが目の前に位置するベンチに座り、コーヒーを飲みながら読書する至福。

春になって、ソメイヨシノが満開のころ、新宿御苑は非常に混雑するので、格別に美しく咲く種々のサトザクラの満開に合わせて訪れることにしている。

その際の、花が散りきる前の儚げなこのソメイヨシノの美しさに、いつも魅了されていた。

来年は、久々にソメイヨシノの満開に来てみるとするか…。

そんなことをぼんやり考えてから、吉田修一の『怒り』を読み始めると、先日観た映画のシーンと重なり、鼻の奥がつーんとして涙腺がゆるんでくる。

陽が斜めになって和らいできた光線を浴び、清々しい空気の中、グランデサイズのカプチーノを飲み干したところで、残りの菊花壇を見ながら帰途につくことにする。

ベンチを後にし、今まで通ったことのないルートを歩いていくと、何と、いつも対岸から見てる旧御涼亭(台湾閣、1927年築)の裏手に出た。

せっかくなので、初めて建物の中に入り、いつもとは逆の対岸を眺めてみる。



そこから道すがらの展示を見つつ、一路駅へと向かうが、やはり新宿御苑内は広かった。



懸崖作り花壇

あと一分足らず、副都心線に乗り遅れ、何を血迷ったか、手前の丸ノ内線の池袋行きに乗ってしまい、結局また新宿三丁目に戻って、30分遅れの帰宅。

東京生まれで、あちこち出かけていても、ぼやっとして、地下鉄の路線図をインプットせず、未だに迷ってしまう残念な私。

それにしても、やっぱり新宿御苑は心身ともにリフレッシュできて、ウォーキングコースとしても最適だ。

これは、年間パスポートをゲットするしかない!

次は紅葉の頃に訪れるとしよう。