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2021年11月5日金曜日

新宿御苑ウォーキング&菊花壇展



快晴続きの11月。

自宅周辺から少々足を延ばして、新宿御苑ウォーキングをする。

新宿三丁目までは清瀬駅から乗り換えなしの31分。そこから歩いて8分ほどで新宿御苑の新宿門に到着する。

その前にスタバに寄り、カプチーノをマイボトルに入れて、ウォーキングの後、ベンチで読書のカフェタイムを過ごすつもりだ。

平日でもやはり人気のスポットだけあって、入り口は入園券を求めて順番待ちの列が。

ちょうど菊が咲いている頃だと思っていたら、1日から15日までの菊花壇展が開催中だった。

菊花壇展の歴史は長く、明治初期から続いているらしい。例年この時期に展示されいるとは知らなかった。春と秋に何度が訪れているが、紅葉にはまだ早いこの季節に来ることはなかったからだろう。

入苑して大抵の人たちは、まっすぐ日本庭園方面へ行くのだが、私は大好きなスポット、「母と子の森」へ迂回して向かう。


ここは、樹齢100年以上のラクウショウの巨木があって、他の都内の庭園とは違う、ワイルドな自然の雰囲気を都会のど真ん中で味わうことができるのだ。


数年前にハンカチの木を探して見つけた場所。新宿御苑へは子供のころから来ていたのに、それまで気が付かなかったことを、ちょっぴり後悔したくらい、心地よい自然を体感できるスポットだ。

新宿御苑の森~代々木公園、レフェクトワール

ラクウショウの気根(根っこ)

このエリアを通り抜け、そのまま進んでいくと、日本庭園の入り口に辿り着き、ちょうどそこは菊花壇展のスタート地点になっていた。


菊と言えば、仏花のイメージが強く、ポットマム(洋菊)には可愛いらしいのもあるが、展示会の花となると、やや仰々しい感じがする。
江戸菊花壇


しかし、この最初の「江戸菊」を見て、凛とした美しさに、魅せられる。

プレートの案内

他にも普段あまり見たことがない品種が展示され、それがなかなかアートで、楽しくなってきた。

嵯峨菊


伊勢菊

溶けた曼殊沙華のよう♪

肥後菊花壇






マーガレットの花弁を細くしたような肥後菊が可愛らしい♪

代表的な観賞用の品種の大菊


半分以上見たところで、池の真ん中あたりで一休み。

大好きな池に枝を垂らすソメイヨシノが目の前に位置するベンチに座り、コーヒーを飲みながら読書する至福。

春になって、ソメイヨシノが満開のころ、新宿御苑は非常に混雑するので、格別に美しく咲く種々のサトザクラの満開に合わせて訪れることにしている。

その際の、花が散りきる前の儚げなこのソメイヨシノの美しさに、いつも魅了されていた。

来年は、久々にソメイヨシノの満開に来てみるとするか…。

そんなことをぼんやり考えてから、吉田修一の『怒り』を読み始めると、先日観た映画のシーンと重なり、鼻の奥がつーんとして涙腺がゆるんでくる。

陽が斜めになって和らいできた光線を浴び、清々しい空気の中、グランデサイズのカプチーノを飲み干したところで、残りの菊花壇を見ながら帰途につくことにする。

ベンチを後にし、今まで通ったことのないルートを歩いていくと、何と、いつも対岸から見てる旧御涼亭(台湾閣、1927年築)の裏手に出た。

せっかくなので、初めて建物の中に入り、いつもとは逆の対岸を眺めてみる。



そこから道すがらの展示を見つつ、一路駅へと向かうが、やはり新宿御苑内は広かった。



懸崖作り花壇

あと一分足らず、副都心線に乗り遅れ、何を血迷ったか、手前の丸ノ内線の池袋行きに乗ってしまい、結局また新宿三丁目に戻って、30分遅れの帰宅。

東京生まれで、あちこち出かけていても、ぼやっとして、地下鉄の路線図をインプットせず、未だに迷ってしまう残念な私。

それにしても、やっぱり新宿御苑は心身ともにリフレッシュできて、ウォーキングコースとしても最適だ。

これは、年間パスポートをゲットするしかない!

次は紅葉の頃に訪れるとしよう。



2021年9月14日火曜日

小金井公園「江戸東京たてもの園」と<武蔵野茶房>


何度となく訪れている小金井公園。

自宅前、歩いて2分のバス停から乗車して40分弱で到着するので、ウォーキングスポットとしても、もっと利用してもいいくらいだ。

コロナ禍ですっかり電車にもバスにも乗っていなかったが、ワクチン接種も終え、感染者数も減りつつある中、徐々に行動範囲を広げていくつもりだ。

生活圏外に出かけないことに慣れてしまった脳に少々刺激を与えて、活性化したい。

キバナコスモス

コキア

今日の訪問の目的は、小金井公園内にある、3度目の「江戸東京たてもの園」と、2度目の<武蔵野茶房>。

江戸たてもの園の両脇に植えられた巨大なキンモクセイ

園内の珍しい木の実:ゴンズイ(ミツバウツギ科)


江戸たてもの園では、いつも時間が十分取れず、端折ってしまっていた東ゾーンの古い街並みを先に見学することにした。

その前に、まずは高橋是清の移築された屋敷に入る。

中の展示物が変わっており、2.26事件の際に襲撃された2階の寝室も、その説明の掲示が一つ減っていたような……。

ともあれ、先を急ぐ。

懐かしい家並みと路地裏の風景。


大和屋本店(乾物屋)1928年(昭和3)港区白金台


武居三省堂(文具店)明治初期、花市生花店(昭和初期)、丸二商店(荒物屋)昭和初期


花市生花店奥の昭和な部屋

子宝湯、1929年(昭和4年)足立区

お風呂屋さんの窓から見える庭が素晴らしい!


今回は建物の中も見学出来て、興味深かったが、やっぱり時間は押してくる。

引き返して、まずは西ゾーンの最初の田園調布の家(大川邸)。

ここも2度目ではあるが、以前来た時より、じっくり味わいながら見学する。

これが1925年(大正14年)に建てられたという、全室洋間のモダン建築。

書斎

食堂

広い窓辺に建てつけられたソファ。他にも建付けの収納が多い。

寝室から望むテラス

こんな窓の広いオシャレな家なら、今でも住んでみたい。

次の前川國男の自邸も是非見学したい建築物だが、今回はパスして、デ・ラランデ邸内の武蔵野茶房へまっしぐら。





前回は奥の居間だったので、今日は食堂の席に座る。



氷もアイスコーヒー味。とっても美味。
次はテラス席で賞味したい。