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2017年3月4日土曜日

府中市郷土の森博物館の梅まつり

今日は、府中本町から歩いて20分弱のところにある、府中市郷土の森博物館に行って来た。

昨年の6月、アジサイを見に訪れた際に、ウメの木が多いことに気づき、その季節になったら、必ず見に来ようと計画していたスポットである。
府中市郷土の森博物館のアジサイ

先日の、小石川後楽園でウメを見た際に、今年は花つきが良くないのでは?という懸念もあり、一応調べてみると、博物館の園内には、約900本のウメの木が植樹されているとのこと。都内で見られるウメの名所では、一桁違って本数が多い。
昨年から楽しみにしていたのだし、この際、迷わず行くことにした。

駅を降りて、博物館へ向かう道々の民家でも、ちょうど見ごろのウメが咲いていて、期待感が高まってくる。

到着して、まっすぐ向かったのは、旧田中家住宅のお茶室。アジサイの頃、京都に行ったかのような風情漂う茶室(梅欅庵)の庭で「白加賀」を見つけ、それが咲いた時の構図を思い描いていたのだった。
残念ながら、隣接する旧府中尋常小学校が工事中だったり、梅まつりの呈茶が今日はお休みのため、中に入れなかった。  
しかし、土蔵前のウメが、中々いい咲き具合で、今年初めて、梅らしいウメの木を見たような気がした。

向かいの旧島田家では、寄贈されたお雛様が展示されている。
戦前から伝わる、昔懐かしい段飾りのお雛様。

こちらは、旧府中郵便取扱所(旧矢島家住宅)のお雛様。

この復元建物の裏手には、まとまってウメの木が植えられている。

ホームページの開花状況をたびたび確認していたが、満開と案内されているものの、花が散っている木もあり、特に見事な枝垂れなどは、ほとんど終わっていた。
もう少し前に来た方が、よかったのかも知れない。

この可愛らしい淡いピンク色の「蝶の羽重ね」は、ちょうど見ごろで、あちこちで見ることができた。

蝶の羽重ね
小石川後楽園で見た「見驚」もあった。
見驚

万葉歌碑から、ハケ下の流れの先に、次のウメのスポットがある。

ハケ下の流れの付近のサンシュユ。



庚申塔付近

県木園の辺りのトピアリーのような形をしたツバキの木が目を引いた。

こちらも、椿らしいツバキの木だった。

次は、いよいよ梅園と紹介されている一番奥のエリア。遠目からも、さすがに本数も花もボリュームのあるウメの木が見えてくる。

梅園に入る、階段を昇ったところに、見ごろの「見驚」が、青空をバックに美しく咲いている。


「紅千鳥」も見ごろ。

バックのシダレは、「藤牡丹枝垂れ」。

園内はとても広く、メインの通りと小径が敷かれており、梅林の中をあちらこちら散策して楽しめる。




花粉症のマスクを外して、せっかくのウメの香りを存分に味わうことにした。

こちらの木は、紅梅と白梅が一緒に咲く「思いのまま」。覚えやすいネーミング。
思いのまま

ロウバイの小径もあり、何本も植樹されているが、やや色が褪せてきている。

梅園の階段を下りて、また別のウメのスポットへ。

私の好きな青軸の「月影」の、枝垂れの方は見ごろだった。


紅千鳥



ここでも、サンシュユが。



更に、水車小屋のほうへ向かってみる。
ちょっと変わった花弁のスイセンの花が、水路沿いに植えられている。
後で調べて見たら、「グランドモナーク」という房咲きスイセンとのこと。

梅園エリア以外にも随所に植えられたウメの木々。



視界の四方が、これほどウメの花に囲まれるのは、本当に久しぶりだ。
青梅梅郷が再興するまで時間がかかるので、東京でウメと言えば、ここ府中市郷土の森博物館ということになるかも知れない。

綺麗に立ち上がっているマンサク。


やはり、ウメと言えば、この「白加賀」。



結局、遅咲きのウメはちょうど最盛期で、一番いいときに訪れた、と言えそうだ。

気が付くと、足がやや筋肉痛になるくらい歩き回っていた。

早春のウメの花を満喫しながら、日頃の運動不足少しは解消できたようで、大満足の一日となった。

wifiもあるし、カフェや復元建物内での食事、出店もあちこちにあるので、次は写真ばかり撮らないで、一日中まったりしたいと、前回同様、そう思いながら、郷土の森博物館を後にしたのだった。








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