久しぶりの石神井公園・三宝寺池に行ってきた。前回訪れてから、かれこれ20年は経っているかも知れない。
でも、石神井池に着いた途端思い出されたのは、もっと遥か以前、小学校入学時から思春期辺りの記憶の感触だった。
子供時代と何一つ変わらぬ池の佇まいに、何度となく友だちとやってきて、夢中になって遊んだ頃のわくわくする気持ちと情景が、鮮やかに甦ってくる。
晩秋の清々しい空気を吸い込みながら、ところどころの深紅のモミジと池畔に立ち並ぶ見事なメタセコイアを仰ぎ見つつ水辺の遊歩道を歩くと、穏やかな心地よさと懐かしさが胸いっぱいに広がってきた。
道路を一本挟んで三宝寺池がある。
ここは人工的に作られたボート池の石神井池とはうって変わって、都内でも有数の自然景勝地と呼べるほど、一歩足を踏み入れば、コンパクトながら本物の自然と接することができる。
三宝寺池は武蔵野三大湧水池の一つ(他は井の頭池、善福寺池)で、石神井川の水源とされている。その一部は国指定の天然記念物である三宝寺池沼沢植物群落(1935年指定)も見られ、野鳥が多く集まり、雑木林と湧水池のハーモニーは四季折々に美しい景観をもたらしている。
池の中心には厳島神社があり、純和風な風景のはずが、池畔のメタセコイアの並木を見ていると、なぜか、カナディアン・ロッキーのイメージが湧いてくる。
左に目を向けるとメタセコイア、右に目を向けると厳島神社。
少し先に進むと、二つの景色が重なり、素晴らしい景観となる。
更に池の畔を歩きながら、重なり合う木々と神社と水の美しい風景の変化を楽しんでいく。
イイギリの赤い実 |
水面に影を落とす鮮やかなカエデの紅葉 |
名残の紅葉に別れを告げて、初めて訪れる<カフェギャラリー リベルラ>へ。
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