先日は、黒目川支流の落合川の終点へのウォーキングだったが、今度はグーグルマップで見つけた、黒目川の始点となる小平霊園内の「さいかち窪」を目指す。
黒目川は、東京都と埼玉県を流れる荒川水系の一級河川。新河岸川の支流で、小平霊園内の「さいかち窪」を水源とするが、大雨でも降らない限り、通常は枯れ窪とのこと。かつての源流は、萩山駅の方まで辿れるという。
たびたび利用している黒目川沿いのウォーキングコースは、商業施設のクルネ付近までしか歩いたことがない。そこから上流に向かう遊歩道が、水源辺りまで続いてくれればありがたいのだが・・・。
ほどなくして、以前自転車で通った時に気になっていた下里氷川神社が見えてくる。
ちょこっと立ち寄ってみると、意外に奥深く、趣きもあった。
この辺りから、遊歩道が途切れたようで、川から逸れて一般道を歩く。
再び黒目川に戻ると、「しんやま親水広場」の広々した気持ちのいい川辺にたどり着いた。桜並木もあるので、お花見シーズンにはまた来てみたい。
川では番のカモが、必死に餌をついばんでいる。(もう一匹は草の陰。背中だけ見えているのだが…)
それにしても、水量がかなり少なく、上流へ行けば行くほど減っていく。
カモも陸に上がって餌探し。
このあと、黒目川から外れて、もう一つの目的地であるカフェ、<ワーズワース>にて小休憩。
入り口前の庭のイングリッシュ・ラベンダーの紫が鮮やか。だいぶ前に来たときも、ローズマリーやミントなど、ハーブがたくさん植えられていて素敵だった。
外観を撮り忘れたが、建物は三角屋根の高い天井で、広々してゆったりと落ち着ける空間だ。
アイスコーヒーとケーキでまったり過ごす。
とはいえ、時間が押しているので、そこそこで店を後にして、早速元の地点に戻り、遊歩道の続きを進んでいく。
またも道を見失い、一般道を先に進んで戻って、後ろを振り返ると、実はもっと手前から遊歩道は繋がっていたようだ。
鬱蒼と雑木林が生い茂り、時々小雨降る曇天とはいえ、真っ昼間にもかかわらず、街灯が点いている。
薄暗い林に囲まれた小道を歩いていると、時が止まり、江戸時代にでもタイムスリップしてしまったような感覚。何やら、ちょんまげ頭がぬっと出てきそうな気配だ。
不慣れな道なので、日中でも一人で歩くにはちょっと怖い感じがする。
もうすぐ、小平霊園だし・・・いや、小平霊園は戦後まもなくに造られた都立霊園だから、ちょんまげはなかろうか?
そんなことを思い浮かべながら歩いて行くと、黒目川天神社と、「東京の名湧水57選」の標識があった。
ここは、東京の貴重な名湧水の一つに選ばれているようだが、残念ながら今日のところは、水は枯渇してカラカラ状態。
そして突き当りには、東久留米市指定文化財の、庚申塔、石橋供養塔、地蔵菩薩石蔵が、ひっそり佇んでいた。
家に帰ってから調べてみると、黒目川天神社の辺りは、「かつての武蔵野の原風景を思わせる、神社に隣接するうっそうとした屋敷林や社寺林」とあり、やはり、ちょんまげがとっても似合う場所なのだと、妙に納得。
ここでまた遊歩道は途絶え、迂回する。
もう小平霊園は目の前だ。
小平側からの遊歩道の入り口。
新青梅街道を渡り、小平霊園に入るとすぐ「さいかち窪」があり、その左右に墓地が広がっている。
しかし、今日のところは時間切れて、広い「さいかち窪」に入る散策道も見つけられず、きっとこの奥に、黒目川の水源スポットがあるであろう雑木林を、外側から撮るのみ。
だいたい黒目川上流付近のウォーキングコースは飲み込めた。
来年の桜が咲く季節とまで先ではなく、次回は小平駅から出発して、まずは「さいかち窪」の水源スポットを見つけ、黒目川沿いを自宅方面へと下るコースを散策してみるとしよう。