11月30日は父の命日。早いもので5年も経ってしまった。
今年は母も一緒のお墓に入って、父もさぞホッとしていることだろう。
例年この時期に東京の紅葉は真っ盛りを迎える。
昨日はその墓参りの後、父母の眠る長源寺からさほど遠くない新座市の平林寺に行ってみることにした。
方向音痴の私でも、自転車でなんと10分ほどで着いてしまった。
最初に平林寺に訪れたのは、かれこれ30年くらい前のこと。やはり紅葉真っ盛りの時だった。
その紅葉も美しかったが、少し後に訪れた新緑の季節はもっと素晴らしかった印象が強く残っている。
清瀬へ引っ越して20年も経つのに、自転車で自宅から30分足らずで着くとは知らず、もっと遠くにあると思い込んでいた。そうと分かっていれば、季節ごとに何度でも行ったに違いない。
でもまあ、これで確かめられたのだから、今後の楽しみとしていこう。
さて、今年の紅葉も近年の温暖化の影響からなのか、一気に気温が下がらなかったため、瑞々しい葉の色づきではなく、チリジリと枯れてしまっている部分がところどころ目に付いた。
色が淡かったり、青いままだったりで、一斉に真っ赤に染まった楓が見渡せるわけではなかった。まだこれからということもあるだろう。
それでも、広い敷地いっぱいに植えられている楓の数の多さは圧巻で、随所に出会う素晴らしい色彩に目を奪われ、しばしば足を止めてデジカメのシャッターを切っていた。
まず入口付近。見ごろにさしかかっていて、午後3時の斜めの陽射しを受け、燃えるように輝いていた。
鐘楼、中門付近。
「豊かな自然に囲まれた平林寺は、禅修行の専門道場をもつ関東の代表的な臨済宗妙心寺派の禅刹です。
平林寺は、南北朝時代の永和元年(1375)岩槻城主・太田備中守を開基、石室善玖禅師を開山として、現在さいたま市岩槻区に創建されました。その後、大河内松平家の霊廟となり、幕府の老中で川越藩主となった松平信綱の遺言により、その子輝綱によって寛文3年(1663)岩槻から野火止の地に伽藍が移築され、現在に至ります。
武蔵野の面影を残す13万坪の境内林は昭和43年(1968)に国指定天然記念物になり、コナラ・クヌギなどの雑木やモミジが多くを占め、30種以上の野鳥が生息しています。境内には県指定史跡野火止用水が流れ、総門・山門・仏殿・中門は県の有形文化財に指定されています。」 (平林寺パンフより)
なるほど、広い境内は草木と土の香りに満たされ、武蔵野の自然をたっぷり味わうことができる。
樹齢どれくらいかと思わせる天を突き上げる高木もあり、思わずそっくり返って見上げる。
そんな風に昔の人たちも木々を見上げながら、この道を散策したのだろうか。
かつて見たことがないような背の高い楓の木。
青空に映える見事な枝っぷり。
天上に広がる楓の絨毯。
この辺りから本堂裏手の散策コースが始まる。
奥に行けば行くほど、緑色のままの楓が多く、その分グラデーションの妙があって美しい。あまり毒々しい赤色より、橙色かかっている淡い色調の方が好みだ。
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松平信綱墓(大河内松平家廟所) |
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廟所参道 |
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放生池 |
実際の色調は全体としてもう少し暗かったのだが、せっかくなので、かつて確かにあった最も美しい紅葉のイメージに近いよう編集してみた。
さらにピンボケ写真を加工して水彩画のようにしてみる。
12月上旬まで紅葉の見頃は続くので、晩秋の清々しい季節を堪能しつつ、まだ見ぬ楓模様を求めて出かけるとしよう。
平林寺公式ホームページ
ほば毎年訪れる、金山貯水池遊歩道に隣接するコスモス畑。
今年は少し来るのが遅くなって、花びらもいくらか散ってしまったけれど、その分優しい色合いになっていた。
いつものように思い立って家を出たのは4時過ぎのこと。着いた頃には陽が斜めに差し込んで、コスモスも夕陽色にきらきら輝きながら揺れている。
いっせいに風にそよぐ、辺り一面のコスモスに囲まれると、どこか遠い処へワープしてしまいそうな不思議な気分になる。
東福寺の観音様もここからよく見える。
そして例年コスモス畑の前に立っている、時節など趣のある、時に含蓄のある文言を綴った看板。
今回の主役は、ベントレーという犬。
ふと振り返ると、ここに描かれたベントレー君がいるではないか!
近づいて写真を撮らせていただく。とっても優しい目をしていた。
15歳になるベントレー君は後ろ脚が痛むそうで、こうやってパパに台車を曳いてもらって、また大好きな外出ができるようになったとのこと。よかったね、ベントレー君。
そして、あの毎年の看板についてご主人に尋ねてみたら、なんと絵も文も奥様の作品であるとの話。思わぬところで「謎」が解けた。
夕焼けと陽光のコスモス(2010年)
貯水池公園に咲く、この時期満開となるピラカンサ。
野鳥が留まっているようで、いつもカメラマンたちが待機している。
そろそろ月も見えてきて・・・
せっかく金山公園まで来たので、東所沢のベルテコに再度行ってみることにする。
行きも帰りも今度は道を間違わないよう、リベンジ!
観音様わきの胸突き八丁の坂を上って、ちょっと迂回もしたけれど、15分程度で到着。
喫茶コーナーでアイスティーでも飲もうと思ったら5時で終わっていたので、パンだけ買って帰途につく。
この帰りの新しくできたと思われる道は、途中180度曲がるようなアクロバティックな下り坂。
この先も結構な傾斜の下りが延々続き、突き当たった道を左に曲がり、今度は上りのだらだら道。そのままスムーズに自宅に到着する。
秋はといえば、ススキとコスモス。
まだキンモクセイがほんのり香る季節。
身近な秋をめぐる、気持ちのいいひとときだった。
先日マリリンさんに教わった素敵な花と雑貨のお店、「ラムズイヤー」へ行く。
志木駅から1分というところなのに、初めて行く場所でもあり、方向音痴でもあり、はたまた下調べ不足でもあり、15分くらいかかって、結局電話でお店の方に誘導されて何とか到着。
3階建ての1階がお花屋さん。
全体がフラワーアレンジメントのようにセンスよく並べられていて、見ているだけでうっとり、幸せ気分♪
3階は雑貨売り場と教室。
さまざまな作家さんの可愛らしい作品が展示販売されている。
フラワーレッスンなど開かれているそうで、もっと近かったら是非習いに行きたいのに・・・
螺旋状の階段。
2階は「テンクロカフェ」。
こんな絵が描けたらいいなあ。
コットンのさまざまなランチョンマットが可愛らしい。
本日のおすすめメニュー。
注文したのは栗と金時豆のワッフル。歯ごたえもあって、美味しかった!
それに、けっこうなボリューム。アイスと生クリームも添えられて大満足。
小さな一輪ざしもキマッている。
一緒に頼んだ、ウィルキンソンのブラックベリージュースもさっぱりして美味。
こちらはお悔みに依頼されたアレンジとのこと。清楚で美しい。
すっかり秋色の花束。
時間を作って、また来ようと思う。
Ramb's ear ラムズイヤー
テンクロカフェ