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2014年8月29日金曜日

清瀬ひまわりフェスティバル2014




あいにくの雨続きの中、今年の清瀬ひまわりフェスティバルは最終盤で見ごろを迎える。市のHPで開花状況を確認し、予報では雨ながらも、午後から曇り空に微かな太陽の光が差し込んできたのを見るや、今しかない!と思い、早速現地に向かう。  

平日の午後3時頃だが、結構人も集まっていた。今年で7回目のひまわりフェスティバル。これで、最初の年と3年前と今回で3回目の訪問となる。土の農道もいつのまにか舗装され、出店も増えて年々活況を呈してきているようだ。

農地24000㎡の広大なひまわり畑は、都内では大変珍しいとのこと。一般農家の方が、毎年小麦を生産し、収穫後緑肥としてひまわりを栽培しているそうで、花が満開になる頃にファームのご好意、地元の方々の協力で開催される、とパンフで説明されている。
今年の満開が例年より遅くなったのは、種の植え付けが遅れたこと、小麦の収穫時期と関係していたのかもしれない。

見晴らし台から観る、一斉に咲き誇るひまわり畑の風景は壮観!


畑の中の道を歩きながら、ひまわりの花と間近に向かい合う。


しかし、みな同じ方向に右へならえ、左にならえと向いているのは、なにか芸がない。
でもよく見ると、たま~に正反対や、明後日の方を向いているへそ曲がりのひまわりさんもいる。
ああ、自分みたいと、親しみが湧いてくる。


こうやって近くで見ると、結構ばらばらな方向で咲いているのだった。そりゃそうだ、それぞれの生育条件があるんだから。






今日は私の誕生日。ケーキを買って帰りましょ。








2013年12月7日土曜日

懐かしの石神井池・三宝寺池の晩秋~<カフェギャラリー リベルラ>

 
久しぶりの石神井公園・三宝寺池に行ってきた。前回訪れてから、かれこれ20年は経っているかも知れない。

でも、石神井池に着いた途端思い出されたのは、もっと遥か以前、小学校入学時から思春期辺りの記憶の感触だった。



子供時代と何一つ変わらぬ池の佇まいに、何度となく友だちとやってきて、夢中になって遊んだ頃のわくわくする気持ちと情景が、鮮やかに甦ってくる。

晩秋の清々しい空気を吸い込みながら、ところどころの深紅のモミジと池畔に立ち並ぶ見事なメタセコイアを仰ぎ見つつ水辺の遊歩道を歩くと、穏やかな心地よさと懐かしさが胸いっぱいに広がってきた。


道路を一本挟んで三宝寺池がある。


ここは人工的に作られたボート池の石神井池とはうって変わって、都内でも有数の自然景勝地と呼べるほど、一歩足を踏み入れば、コンパクトながら本物の自然と接することができる。






三宝寺池は武蔵野三大湧水池の一つ(他は井の頭池、善福寺池)で、石神井川の水源とされている。その一部は国指定の天然記念物である三宝寺池沼沢植物群落(1935年指定)も見られ、野鳥が多く集まり、雑木林と湧水池のハーモニーは四季折々に美しい景観をもたらしている。

池の中心には厳島神社があり、純和風な風景のはずが、池畔のメタセコイアの並木を見ていると、なぜか、カナディアン・ロッキーのイメージが湧いてくる。


左に目を向けるとメタセコイア、右に目を向けると厳島神社。


少し先に進むと、二つの景色が重なり、素晴らしい景観となる。


更に池の畔を歩きながら、重なり合う木々と神社と水の美しい風景の変化を楽しんでいく。


イイギリの赤い実



水面に影を落とす鮮やかなカエデの紅葉



名残の紅葉に別れを告げて、初めて訪れる<カフェギャラリー リベルラ>へ。





素敵な空間で、美味しい食事とケーキで楽しいひと時。


とっても充実した晩秋の一日だった!





2013年11月30日土曜日

平林寺の秋・楓模様



11月30日は父の命日。早いもので5年も経ってしまった。
今年は母も一緒のお墓に入って、父もさぞホッとしていることだろう。


例年この時期に東京の紅葉は真っ盛りを迎える。


昨日はその墓参りの後、父母の眠る長源寺からさほど遠くない新座市の平林寺に行ってみることにした。
方向音痴の私でも、自転車でなんと10分ほどで着いてしまった。

最初に平林寺に訪れたのは、かれこれ30年くらい前のこと。やはり紅葉真っ盛りの時だった。
その紅葉も美しかったが、少し後に訪れた新緑の季節はもっと素晴らしかった印象が強く残っている。

清瀬へ引っ越して20年も経つのに、自転車で自宅から30分足らずで着くとは知らず、もっと遠くにあると思い込んでいた。そうと分かっていれば、季節ごとに何度でも行ったに違いない。
でもまあ、これで確かめられたのだから、今後の楽しみとしていこう。





さて、今年の紅葉も近年の温暖化の影響からなのか、一気に気温が下がらなかったため、瑞々しい葉の色づきではなく、チリジリと枯れてしまっている部分がところどころ目に付いた。
色が淡かったり、青いままだったりで、一斉に真っ赤に染まった楓が見渡せるわけではなかった。まだこれからということもあるだろう。

それでも、広い敷地いっぱいに植えられている楓の数の多さは圧巻で、随所に出会う素晴らしい色彩に目を奪われ、しばしば足を止めてデジカメのシャッターを切っていた。

まず入口付近。見ごろにさしかかっていて、午後3時の斜めの陽射しを受け、燃えるように輝いていた。



鐘楼、中門付近。




「豊かな自然に囲まれた平林寺は、禅修行の専門道場をもつ関東の代表的な臨済宗妙心寺派の禅刹です。
 平林寺は、南北朝時代の永和元年(1375)岩槻城主・太田備中守を開基、石室善玖禅師を開山として、現在さいたま市岩槻区に創建されました。その後、大河内松平家の霊廟となり、幕府の老中で川越藩主となった松平信綱の遺言により、その子輝綱によって寛文3年(1663)岩槻から野火止の地に伽藍が移築され、現在に至ります。
 武蔵野の面影を残す13万坪の境内林は昭和43年(1968)に国指定天然記念物になり、コナラ・クヌギなどの雑木やモミジが多くを占め、30種以上の野鳥が生息しています。境内には県指定史跡野火止用水が流れ、総門・山門・仏殿・中門は県の有形文化財に指定されています。」 (平林寺パンフより)


なるほど、広い境内は草木と土の香りに満たされ、武蔵野の自然をたっぷり味わうことができる。
樹齢どれくらいかと思わせる天を突き上げる高木もあり、思わずそっくり返って見上げる。
そんな風に昔の人たちも木々を見上げながら、この道を散策したのだろうか。

かつて見たことがないような背の高い楓の木。

青空に映える見事な枝っぷり。

天上に広がる楓の絨毯。

この辺りから本堂裏手の散策コースが始まる。



奥に行けば行くほど、緑色のままの楓が多く、その分グラデーションの妙があって美しい。あまり毒々しい赤色より、橙色かかっている淡い色調の方が好みだ。





松平信綱墓(大河内松平家廟所)

廟所参道

放生池
実際の色調は全体としてもう少し暗かったのだが、せっかくなので、かつて確かにあった最も美しい紅葉のイメージに近いよう編集してみた。

さらにピンボケ写真を加工して水彩画のようにしてみる。


12月上旬まで紅葉の見頃は続くので、晩秋の清々しい季節を堪能しつつ、まだ見ぬ楓模様を求めて出かけるとしよう。


平林寺公式ホームページ